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中国茶の基本を知る

近年、身近になった中国茶。中国茶は、味の幅がとても広いのが特徴です。また、朝の目覚めには爽やかな「龍井茶」、脂っこい料理には「プーアール茶」、二日酔いの時には「鉄観音茶」と、シチュエーションによって飲み分ける楽しみもあります。
製茶過程で行われる発酵の度合いや水色によって、緑茶、白茶、黄茶、青茶、紅茶、黒茶の種類に分けられます。さらに、これらに花などの香りをプラスして作られる花茶を加えた7つの種類に分けるのが一般的です。発酵には、茶葉を揺すって酸化させての発酵と、菌を使っての発酵があります。

種類 発酵度 代表的な銘茶
緑茶 無発酵 龍井茶、碧螺春など
白茶 弱発酵 白毫銀針、白牡丹など
黄茶 弱・後発酵 君山銀針など
青茶 半発酵 武夷岩茶、凍頂烏龍茶など
紅茶 全発酵 礽門紅茶など
黒茶 後発酵 普洱茶など

緑茶(リュウチャ)

中国茶の全生産量の6割以上を占めるといわれています。作り方は基本的に日本の緑茶と同じですが、日本の緑茶は「蒸す」方法で茶葉に熱を加えますが、中国では「炒る」方法で茶葉に熱を加えます。そのため、香ばしい香りのものもあります。

白茶(バイチャ)

種類も生産量も少なく、日本ではあまり手に入らないお茶です。白く細かい産毛に覆われている茶葉が特徴です。ほのかに甘いにおいがします。少し発酵させています。

黄茶(ファンチャ)

献上茶とされていたお茶もある歴史の古いお茶。白茶よりは発酵が進んだ弱発酵茶です。製造の工程で、最後にもう一度発酵させる「悶黄」という行程があるので、後発酵茶に分類されることもあります。

青茶(チンチャ)

烏龍茶や岩茶など、日本人になじみやすいお茶。発酵度の幅が広く、あまり発酵させないお茶から、かなり発酵が進んだものまであります。種類が多いので、それぞれに個性的な味と香りを知るのも楽しみの一つ。

紅茶(ホンチャ)

紅茶のもととなったのが中国産の紅茶。完全発酵させたお茶で、紅色に変色するまでしっかりと発酵させます。最大の特徴は、フルーティーな香りと、濃く出しても苦みが出ないことです。中国の紅茶はストレートが主流です。

黒茶(ヘイチャ)

ダイエット効果のある普洱茶(プーアール茶)が黒茶の代表です。黒茶の特徴は、木と薬を感じさせる独特のにおいと味。これは後発酵と呼ばれる製法によるもの。茶葉に水分と温度を与え、高温多湿の場所で発酵させるやり方で、菌が作用 して発酵します。

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